ナイトクラブ火災

先週金曜日に引き続き、またもロシアで起こった惨劇

ロシアのナイトクラブ爆発で死者が100人を超えたという。

ロシアのテレビはずっと臨時ニースモードで惨劇を伝えていた。ナイトクラブにいた人が撮った映像だろうか、大きな風車の羽根に花火が取り付けられて火花を散らしながらくるくる回るなかで、華々しいダンスを繰り広げる人々。楽しそうに飲み、踊っている。

そして惨劇。出口に殺到する人々、背後からあっという間に黒い煙が逃げる人々を追ってゆく。乱れる画像。

撮影者は何とか外に出られたらしい。顔が真っ黒にすすけた若い女性、上着が燃えてしまい、雪の中、真っ黒でところでころ皮膚がめくれた裸の上半身をさらしながら呆然とする男性、そしてナイトクラブ前には、犠牲者たちの遺体が、ずらっと並べられていた。ほとんどが焼死体に見えないのは、煙で命を落とした人が多いためだろう。

これだけ犠牲者がいるのに、救急車には1人ずつしか乗せてもらえなかった、と報道陣に不満をぶちまける女性も。

列車事故の惨劇の記憶が癒えないうちに次の惨劇に襲われたロシア。

とにかく、建物の安全という意味では、確かに心許ないのがロシアである。

事件を今後の対策に生かすことがせめてもの犠牲者への償いだが、ここはロシア。そんなに早く事は進むまい。

自分がロシアにいる間は何事も起こりませんように、と祈るばかりだ。