2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

セメイスキエの村を訪ねて

昼食後は、18世紀に造られた、ロシア正教から分派した古儀式派の村(セメイスキー。「セミヤ」は家族の意)を訪問した。 200年以上、守られてきた彼らの独自の文化、言語はユネスコの無形世界遺産に指定されている。 村に到着すると、美しい民族衣装に…

即身仏の寺院

さて、いよいよウランウデに到着、ビィクトルと固い握手をしていると、車掌のターニャが「ウランウデよ。下車の準備はいいわね。」と部屋を訪ねてきた。ちゃんと彼女、私の下車駅をチェックしていたのだ。 彼女にも別れを告げ、下車。 この列車、私がウラン…

温かな人間のにおい

翌朝、気がつくと、9室、18名定員のこの車両は、私とビクトル以外、全員が下車してしまっていた。2人の乗客に2人の車掌。ビクトルと車掌はよく世間話をしている。 ともかくいけども行けども広大な原野。 線路脇に100メートルごとにキロポストがあり…

車中にて

1等寝台はほぼ満席。この車両は2人の女性車掌が12時間交代で勤務している。非番の車掌は車掌室の隣の寝台で仮眠をとっているらしい。 窓の外は広大な原野、そして、山、川。 日本からの文庫本2冊はあっと言う間に読んでしまう。 ビクトルは日産車に乗っ…

 シベリア鉄道へ

ハバロフスのスーパーで日本のカップラーメンやインスタントみそ汁などを買い込み、ハバロフスク駅に向かう。 12日からの三日はロシアの休日。仕事が終わったのでモスクワに帰ってもよいのだが、私はこの三日を利用してシベリア鉄道に乗ることにした。 シ…

ハバロフスク

ウラジオストックの「海の駅」は、小雨模様だった。 ホームで、先程まで会議で一緒だったハバロフスクの研究者に会った。これから一緒の列車でハバロフスクですね、と言いながら、ハバロフスク行きの「オケアン号(英語では「Ocean号」)」の寝台車に乗り…