2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

リッセベーグ

それは初めての経験だった。 ブリュージュ郊外のリッセベーグ。 千年以上の歴史を刻む町。 ずっと続く一本道の脇を並木が固める、いかにも北国の道を走り、この町に入って感じるのは、人影の少なさ。 町の中心の13世紀建造の大きな聖母教会に入ったところ…

アントワープ

ホーボーゲンからアントワープ中心街に戻る。 アントワープの見どころはやはり大聖堂だ。 大聖堂に近づくとちょうど正午。 鐘の音が響き渡る。 この鐘の音を聞くと、ああ、自分は今ヨーロッパの町にいるのだな、と実感する。 それにしてもこの大聖堂は、欧州…

ホーボーゲン

まるで1人旅のように気取った旅日記を書いているが、実はこの旅は家族旅行。 フランドルに行きたい、と家族に言ったら、「フランダースの犬ね」というのが家族の最初の反応。 妻と日本の実家との電話を聞いていると、 「フランドル? どこそれ? 何があるの…

風の村「ダム」

ブリュージュ郊外のダムという町を訪ねた。 昔はブリュージュの入り口として盛隆を誇った街というが、全くその面影は残っていない、しずかな町だった。 ブリュージュ中心の広場からバスに揺られること30分。若い女性運転手は、終点ですよ、と声をかけた。 …

ブリュージュ

冬休みを利用して、フランドルとイタリアを旅したので、少しずつアップしたい。 最初はベルギーのブリュージュ。 この街を私に結び付けてくれたのは2枚の絵。一つは、画集で見た、ベルギー象徴派の画家、クノップフの「見捨てられた街」。19世紀末に一世を…