2007-01-01から1年間の記事一覧

オーストラリアの街角で

20年前の3月、南半球の秋の真っ只中、私はオーストラリア、パースの街角にいた。 1ヶ月にわたる、小さなリュックひとつ、着替えはTシャツ一枚という貧乏卒業旅行の終わり。シドニーからアデレード、エアーズロック、ダーウィン、そしてパースとすべて長…

ホースセラピー

子供たちへの自然体験活動を実施しているNPOの関係者の方に、そのNPOがホースセラピーの手法を使って実施している、いのちの大切さを感じさせるプログラムの話を聞いてすごく感動したのでご紹介したい。「ネイチャーキッズ北海道プログラム」自然に親…

 Mission

「しごと」とはなんだろうか。 生活の糧を得るため。自己実現のため。或いは人生を楽しむための資金を得るため。 どれも正しいと思う。 一生の仕事を求めて、転職を繰り返す人も多い。 そのような人は「青い鳥症候群」と言われて批判されてもいるが、 自分が…

理想の上司

これまで、いろいろな上司に仕えてきたが、最も印象的だったのは15年前に私のいた課の課長だったAさんである。 当時、私の職場には、様々な保険会社の営業の女性がお昼休み時を中心に出入りしていた。 その中には、バリバリの保険外交員のおばちゃんたち…

校長先生の力量

最近、仕事で中部地方の小学校をいくつか回ってきた。 つくづく思うのは、先生、特に校長先生次第で学校ってこんなに違うものなのか、ということである。この仕事につく前は、公立学校なんてみんな同じ、と思っていた。 ところが、校長先生、特にヤル気のあ…

同期会

ご多分に漏れず、我が社も同期入社組同士はおおむね仲が良いようで、よく飲み会なんぞやったりする。合併会社なので、たまにはそれぞれの旧会社の同期会を合同でやったりするが、旧会社の同期会の快さはまた格別である。初年兵の気持ちに戻って、馬鹿話もで…

嵐のち快晴、の週末

今週も都内の学校めぐりや福井への出張などがあり、忙しかった。 土曜日は息子の学校の授業参観。仕事柄学校にはよく行くが、息子の授業参観は特別である。仕事の授業参観とは違い、落ち着いてみていられない。さて今朝は5時起きして坐禅! 1ヵ月ぶり。昨…

やっぱり尾道

先週土曜日は広島で仕事だった。 大学で国際会議。英語での仕事はさすがにアタマが疲れるが、海外の教育事情をしっかり取材でき、収穫も多い。戻ってレポートのしがいのある会議であった。学食でボリュームのある昼飯を食べていると学生に戻ったような妙な気…

息子とお祭り

息子をお祭りに参加させるためにこの連休、わざわざ大阪に帰った。 今の自宅の地区では地域の人が参加するお祭りがない。小さいうちに、「お祭り」に自ら参加して、その熱気を体験させてやりたいと思ったのだ。 「お祭り」とは、私の生まれ育った大阪・泉州…

大塚国際美術館に行く

一度行って見たかった。すべてレプリカではあるが、世界中の名だたる美術品がいっぺんに見られる、という触れ込みと、レプリカだけの「美術館」と教育施設としての「博物館」との関係について考えてみたいと思っていたのだ。 大阪から乗った高速バスを鳴門公…

大学での講義

ここ数ヶ月、目下最大の懸案であった大学での講義が終わった。これまで大学で話したことは何度かある。しかしそれは学会発表だったり、シンポジウムでのシンポジストであったり、資格取得に特化した講義だったり、ともかく限られた関係者を相手に話すことが…

忙しい週末

29日は午前中はロシア語のレッスン。午後は御茶ノ水で国際科学技術オリンピック関係の催しに参加し、国内の予選を勝ち抜いて来年の国際大会に出ようかという高校生たちを激励した。このような催しに参加するたびに、すごい子供たちもいるものだと感心する…

子どもの運動会

今日は息子の運動会であったが、わざわざ関西から母が応援に夜行バスで駆けつけてくれた。しかも明日は実家で母と同居している私の弟の娘の運動会があるということで、泊まらずにまた夜行バスで帰って行った。夜行バス連泊など、若い時ならいざ知らず、私で…

感動の理科の高校生発表会

土曜日は朝からかかりつけの鍼治療院で鍼を打ってもらうが、治療中、先生と原子力政策でちょっとした論争になった。月に2回だけの癒しの時間が気まずくなってしまい、少し悔やんだ。やっぱり仕事の話はするべきでないのかな。 ところで昨日は、国の理科教育…

理科教育、実験、東京タワー

今日は午前中、東京理科大学での理科教育のシンポジウムに出席した。理科教育については名だたる専門家が揃っての議論で非常に分かりやすくためになったが、質疑応答でフロアの新聞記者から、「理科の授業時間を増えることを喜んでばかりいていいのか。特定…

「夜と霧」のポーランド

今年は食中毒と併せて結果的に1週間の夏休みとなった。これまでこんな長い夏休みがあっただろうか、と考えてみると、モスクワ在勤時代を除けば、1992年の夏の休暇にさかのぼる事に気がついた。 そのときはポーランドに出かけた。当時のアルバムを紐解いてみ…

「入院」付きの夏休み

16日から20日まで夏休みを取り、家族と関西に帰省、両親、弟家族と和歌山の旧日置川町(現在は白浜町)で磯で泳ぎ、疲れたら釣りをし、夕方と朝は海を眺める露天風呂とのんびりした休暇を過ごした。 3日間の夏期特別休暇を完全消化したのは何年ぶりだろうか。…

300年の時を越えて

朝夕、ひぐらしの鳴き声が心地よい。私は本当にこのひぐらしの鳴き声が好きで、この声を聞きながら夕べに自室で読書するのが至福のときである。また、明け方、浅いまどろみの中で、遠くからの「カナカナカナカナ・・」という涼しげな鳴き声を聞いていると、…

 河合隼雄先生のこと

今朝も早朝から寺の坐禅堂で座っていると、突然、先日亡くなられた心理学の大家、河合先生のことを思い出した。 と言っても、先生とはお話をしたこともない。側でお仕えしたいと思いつつ、その機会もなかったが、高校生の頃から心理学、特にユングの心理学に…

家族との時間

今朝はまた早起きに成功したので、1ヶ月ぶりに近所のお寺の早朝坐禅会に参加した。坐禅堂の前に並んでいると、楽しげな若い女性たちのグループがおしゃべりしながら寺の門から坂を駆け上がってくる。前回同様、初心者、特に若い女性が本当に多くなった。最近…

忘れられた日本人

私は民俗学者、宮本常一氏の手によるこの本が大好きでよく読み返す。本日も出張の新幹線の車中で読んだ。自分の祖父母や両親が生まれ、育った時代、すなわち、ほんの数十年前まで、日本はこんな国だったのか、といつも新鮮なショックを受ける。重機のない時…

プールに行く

標題の通り、今週、プールに行った。何がすごいかというと、平日、仕事が終わってから行ったのだ。役所でも、仕事帰りのスポーツクラブ、は国会対応が少ない部局の窓際では密かなブームになっているとは聞いていた。しかし、私は全く経験がなかった。 今週の…

仲間と。がんと向き合う子どもたち

今日は子どものサッカーの全国大会についてひたちなか市に行く予定であったが、台風で大会自体が中止になった。で、読書。昨年、中学生の息子さんを小児がんで亡くされた職場の先輩から贈られた「仲間と。がんと向きあう子どもたち」を一気に読んだ。その息…

呑舟之魚不遊支流

異動してはや2週間が過ぎてしまった。 今日、仕事で進学校で名高い某公立高校を訪ねたが、訪ねるに当たって、その高校のホームページを見たところ、校長先生の挨拶にこの言葉が書かれてあった。 御本人に対してその意味を聞いたところ、舟を飲み込むような…

異動の内示

外郭団体に出向の内示をもらった。初めて退職願を書き、捺印した。首になるような複雑な気分。これまで手がけてきた仕事をこのまま完成させたい、という気持ちと、重圧からこれで解放される、という安堵感が交錯する。夜には有楽町で課員一同、送別会をやっ…

朝の坐禅

昨晩1時ごろ就寝したのに関わらず朝5時前にすくっと起きられたので、半年ぶりに近くのお寺の早朝坐禅会に。今日はすごい人数!最初お坊さんが坐禅の作法を説明するのに時間がかかった。 鳥の声や風の音が心地よい。いつもは眠くなることもあるのだが、今日…

地獄のような暑さ

梅雨入りしたのに晴れた日が続いている。「試運転」と称して、日中、一部だけ冷房が入るようになった。それでも28度設定なので、私の机の上の鉛筆立てにくっついている温度計は30℃を割る事はない。人とOA機器が多すぎる上に風通しの悪さが拍車をかける…

ご苦労様!

やっと週末。今週は水曜日に博物館に関する大きな会議があり、私もシンポジウムに登壇する準備に追われた。何とか無事会議を乗り切った後、今朝も1時間の講演、午後は記者発表とめまぐるしく過ぎた一週間であった。 こんな日々を過ごしていると私生活の楽し…

 ギリシャ美術にひたる

日曜日から続いていたワーキングデーが終わり、やっと土曜日が来た。と言っても仕事を終えて帰宅したのは土曜日の午前4時、床についたのは5時だ。当然、もう明るい。今週の睡眠時間は毎晩4時間足らずで今日は1日寝ていたいぐらいだが、そうなると大事な…

冬の青空市場にて

暑くなってきたので涼しい話題を。 ロシアに住んでいた頃、よく新鮮な野菜を仕入れに青空市場に行った。真冬でも暖かいコーカサス地方からやってくるほうれん草などが豊富に並んでいた。 ソ連崩壊で、年金がただ同然になってしまったお婆さんたちが生活費を…