モスクワの異常な冬

最近のモスクワ在住者のもっぱらの話題は、「暖冬」。

私にとっても5回目の冬だが、こんな暖かい冬は初めて。

11月半ばにうっすら降雪し、大方の車はこれでスパイクタイヤに履き換えたが、それ以降はほとんど氷点下を記録しないまま、12月になった。

先日夜は、帰宅途中に地下鉄駅の電光表示板の気温をみてびっくり。何と9度。冬の夜のモスクワの気温としてはありえないものだった。

モスクワ川もいっこうに氷結する兆しもなし、通勤もハーフコートをひっかけるだけで十分な日々が続く。


昨夜から少し冷え始め、今朝の気温は氷点下5度。

街で拾った白タクのおっさんが、「ようやくモスクワも冬になったねえ」とつぶやいていた。

プーチン首相は、地球温暖化はロシアにとってありがたいこと、と先日言ったそうだが、そんなことはないだろう。

このままちゃんとした冬になってくれるといいが。