突然の大雪

冬らしくない、と日記に書いたとたん、今日はドカ雪

東京からの来客を、大雪の中も地下鉄を乗り継いで自宅に案内した。途中、信号が故障して、大雪の中で長い信号待ちを強いられた大勢の通行人が、しびれを切らして車がびゅんびゅん飛ばす大通りを大挙して横断し始めた。車からさんざんなクラクションのブーイングを受けるが、こっちも限界。今日だけ私もロシア人だ。

夕食を食べてもらったまではよかったが、食後、タクシー会社に電話すると、3時間かかる、とのこと。聞くと、モスクワ市内の道路交通はマヒ状態だという。

たかがこのくらいの雪で?(といっても10センチほどの積雪)と思う。モスクワも暖冬のおかげてすっかり対応力が鈍ってしまったのか。

ともかく、1時間半なら行けるかも、というタクシー会社を見つけて予約したが、予定の時間をはるかに過ぎても、到着した、という電話がかかわってこない。かかってきた、と思うと、後20分かかる、とか、あと10分とか、完全に蕎麦屋の出前状態だ(それでも一応、電話をかけてくるところは、モスクワらしくない、偉い、と褒めてあげなければならない)。

時差ぼけに苦しむお客の1人はソファーで寝てしまい、あとの客にはケーブルテレビの日本のクイズ番組をみてもらって時間を潰してもらう始末。お客さんがいるので、息子も風呂に入れない(こういうとき、風呂とトイレが一緒、というのは困る)。

ようやくタクシーが来たのは、予約した時間から1時間20分遅れ。真夜中に近かった。

御苦労さま。でもお客さんがホテルにたどり着くのは何時になるのだろう。