厳寒モスクワ

今15日23時のモスクワは一段と寒いマイナス24℃。

帰宅しようと会社から外に出たとたん、鼻の中が凍りつく。変な話だが、鼻毛が凍るので痒い。

会社から徒歩5分の駅までが限りなく遠く感じられる。駆け込むように駅舎に入るととたんに眼鏡が曇り、眼鏡を外すと金属のつるが指の皮膚にくっついた。危険!

息子にお土産を買っていこうと、途中駅のベラルーシ駅で降り、ケンタッキーフライドチキンで2人用のおもちかえりセット「デュエット」を270ルーブル(900円ほど)で購入。ここからだと自宅近くまでバスが出ていることを思い出してバス停に向かったのが運のつきだった。

バスがなかなか来ないのである。手袋の中の指は凍りついて思わず手袋をはずしてコートのボタンの隙間から胸元の肌に手を持っていき、何とか暖をとる。

フライドチキンを買ってしまったために片手がふさがってしまったので右手左手交代で。そのうちほっぺたが痛くて感覚が失われてしまった。なんせこの気温、冷凍庫より寒い。多分、この寒さの中でアイスクリームを食べる(もちろんそんな人はいないが)、アイスクリームから湯気が出るはずだ。アイスの方が暖かいからね。

やっとバスが来て自宅に帰りついたら、息子がこともあろうに窓を開けて濡れタオルを振り回している。2ー3回、濡れタオルを寒中で振り回すとまな板のようにカチカチになるのが面白いらしい。

20分前に買った時はほかほかだったフライドチキンがカチカチになっていて、電子レンジで温めなおした。

明日はもう少し暖かくなってくれないかな。せめてマイナス15℃くらいに。