仕事が楽しい

このところ仕事が楽しくて仕方がない。

もちろんうまくいっているからであるが。

今取り組んでいるのは、コーカサスのある国の立派な研究成果を挙げている研究者を日本に送り込み、日本とのコラボレーションのきっかけを作ること。

いつもそうだ。いろいろ情報を集めて、狙いを定めて、会ったこともない相手に手紙を書いて、お願いする。

お願いした相手がダメでも、親切に別の人を紹介してくれたりする。

外務省、現地の日本大使館、現地の大学や研究機関、日本のいくつかの大学・・・

飛び込み営業のようなメールやFAXでのアプローチの中で思わぬところで手応えがあり、それをきっかけにはるかなるコーカサスの点と日本の点が、線で結びつけられていく。

この「結ぶ」という作業が、私にとってはとても楽しいのだ。

人間1人ではやれることは限られている。必要とされる人を、必要としている人に結び付けること、それによって可能性は無限に広がっていく。

もちろん、冷たい対応をされて落胆する場合もあるが、仕方がない。

こちらの熱意を受け止めて、それに協力しよう、という方に出会った時の喜びが、その落胆を打ち消して余りあるから。

本当に「仕事」というのは、稼いで、食うためだけのものではないのだなあ、とつくづく思う。