ヤルタもろもろ

写真上は、「ツバメの巣」。

百年ほど前にドイツの富豪が建てた屋敷。ヤルタ名物でガイドブックには必ず登場するが、我がガイドさんは、「遠くからみるだけで十分」ということで。中は高級イタリアレストランらしい。それにしても、こんなところに建物を建てるのは環境破壊だと思うが、それなりのちゃんとした物を建てると、観光資源になる、ということか。

写真中はちょっとメモを失くしてしまって名前がわからないのだが、ヤルタからセバストーポリに向かう途中の道中で会った美しい教会。夕暮れ時に再度とおりかかったときも、その神秘的な美しさを見せてくれた。

そして、写真右。クリミア半島は浜が少なく、海岸ちかくまで岩がせり出しているので、幹線道路も海から遠いところを走る。ずっとこんな感じの道だった。

紹介できなかったが、アルプカ宮殿など、ロマノフ王家や、ソ連時代の共産党幹部の保養施設だった建物も多く、いたるところに王家の写真や、「ブレジネフ書記長愛用の椅子」やら、いろいろ歴史上面白いものにも出会えた。

その意味で、ヤルタは近現代史の史跡の宝庫だと思う。

私たちがヤルタを去る最後の日、ガイドさんは、音響エンジニアとしてローマで働いているという息子さんの写真を見せてくれ、再度のヤルタ入りを待っています、と言った。

残念ながらそれは難しいだろう。再度の欧州勤務があればいいが。

ヤルタ最後の日、早起きしてホテルから海岸を歩いた。

早朝、そしてまだ5月だというのに、何人か、泳いでいる人がいた。

浜辺からのぞいた海は急に深くなっていて、海水浴に向いているとは思えなかったが、海はどこまでも透きとおり、美しかった。