鎌倉の愉しみ

陽がとっぷりと暮れようとするとき、自宅2階の窓から、源氏山や鶴岡八幡宮の森を眺めているのが好きだ。

晴れていれば空の色がどんどん変化していくし、今日のように雨がふっている日も悪くない。

ねぐらに帰る鳥の声が時折聞こえるなか、山並みと空の境界線が溶け合ってだんだんと夜の闇に吸い込まれていく様子を、いろいろな考え事をしながら眺めているのが、休日の醍醐味。

そういう時は、柄にもなく、詩の1節が浮かんできたりする。

自分はこれからどうなっていくのか、どうして行くべきなのか、いろいろ思いめぐらせるのもこの時間だ。

鎌倉に住んでいて良かった、とつくづく思うのも、このひとときだ。