夏が終わる

この日記を書く暇もなく、気が付けば今日で8月も終わり。遂に夏休みを一日も取れないまま、夏が終わっていく。

この夏は実にいろいろなことがあった。仕事の引き継ぎを兼ねて私費で週末に北海道入りした時には、飛行機が遅れて新千歳空港から先の交通機関がなく、足を喪って途方に暮れる乗客たちに声を掛けてタクシーを四人で相乗りし、14000円のタクシー代を4人でシェアして1万円以上の節約を果たした。

北海道では懐かしい人たちに再会、小樽も再訪した(カプセルホテルであったが)。レンタカーを借りて訪れた奥美利河温泉は、アブに噛まれたりしたが素晴らしいところだった。

北海道から関西空港に飛び、ここから仕事。西播磨、神戸と研究所を訪問した。

その後、とある事件があり、出張を途中で切り上げて東京に向かう。

自分の仕事に関係する人の死は初めてではないが、とりわけ自死はとても気が重い。「なぜなのか」「防ぐことができなかったのか」と、ついつい考えこんでしまう。

日常に戻る過程で、いつしかそれを忘れ、テレビの馬鹿話を聞いて思わず笑ってしまっている自分に気づいて、自己嫌悪に陥ったり。

自己嫌悪だけではない、社会嫌悪。

人を死に追いやってなお、平然としていられる人たちが多いことに改めて気づき、怒りを通り越して悲しみさえ覚える。死してなお、それを「売れる情報」として消費させようとする人たち、それを喜んで消費する人たち。

この社会はそうやって何の反省もなく、元通り、何事もなかったような場面に戻っていくのだろう。

遺族の悲しみだけを遺して。何ともやり切れない。


夏休みは取れなかったが、例年の行事である和歌山の白浜行きだけは、週末を利用して何とか果たした。入院している父の見舞いも。

毎年夏の白浜だけは、どんなことがあってもこの先続けていきたいものだ。

コピー博士の「七つの習慣」を読み終えた。示唆に富む、素晴らしい本であった。とりわけ、自分のミッションステートメントを書け、という部分は、自分のこれからの人生に大きく影響しそうな気がする。