三井美唄炭鉱

三井美唄炭鉱の跡地である炭鉱メモリアル森林公園を訪ねた。

車を降りたっても人っ子ひとりおらず、近代化産業遺産に登録された鮮やかなオレンジ色の立坑巻き上げやぐらが2機、青空をバックに屹立していた。ふもとはどこまでも広がる草原。かつて何千人もの人が働き、街があり大きな小学校、中学校もあった場所なのだが。

炭鉱の心臓部の開閉所がコンクリートの朽ちた姿を晒していた。

近隣にあった二階建ての大きな廃屋に近寄ると壁に〒のマークが。裏に崩れかけた大きな車庫があり、何台もの郵便車が行き交う、さぞかし活気のある大きな郵便局だったのだろう。

産業構造の転換、と言葉で言うと簡単だが現地に立ってみると、自然に飲み込まれようとしている廃墟群の呻きのような声が聞こえるようでやり切れない。