少しずつ

この週末。

土曜日は完全に休暇、そして日曜日の今日は日中9時から5時までの勤務で帰宅できた。

昨日は

まず、3カ月ぶりに円覚寺での坐禅会にも参加(途中で眠くてたまらなくなり、お坊さんに「喝」を入れてもらった)、

そして、散髪にも行き(チョイ悪風のじいさんが経営する地元の床屋。初めて行ったが、じいさんが自信を持ってこれでもかっと思うほど短く切られたので、気が気じゃなかった。仕上がりはまあまあだったが)

夜は家族でレストランに行き、その後カラオケに行った。

そして就寝時は、震災後初めてアロマを焚いた。震災前はずっとやっていたが、震災後は1日2〜3時間の睡眠時間確保で精一杯だった。少しずつ平常時かな、と思った。


でも、その気持ちは夜に見たNHKのETV特集のラストシーンに打ち砕かれる。

原発避難民の一時帰宅。自宅に帰ってみると、1か月近く放置されていた犬、猫は痩せこけながら、何とか生きていた。

「もう会えないね」と言いながら飼い主は家を離れる際、犬の鎖を解く。

家を離れていく車。

それを懸命に追う犬。

だが、スピードを上げる車にみるみる引き離されてしまう。

それを車の後部座席に据えられたカメラが残酷に追っている。

飼い主と、犬の気持ちを思うとやり切れない。


現地では、まだまだ「平常時」は遠いのだ。