夕張でのショックな体験

10月はアルメニアに海外出張に行ったりして忙しかった。日記をアップしている時間がなかなかない。

ところで、今日は大雨の中、特別なツアーに参加して夕張に行った。
安平町立の鉄道資料館では動くD51に乗せてもらったり、SLの機関士だった国鉄OBにお話を聞いたりして楽しかった。

が、夕張は、やはり破綻した市で、最盛期の人口も10分の1となり、いろいろな問題が見えてくる。

いろいろ考えさせられたが最もショックだたっのは石炭歴史村にあるSL館。

広大な敷地の石炭歴史村の建物の殆どは夕張市財政破綻後、閉館している。このSL館もその一つである。

裏口の鍵を開けてもらい中に入るとすぐに夕張鉄道で活躍していたSL14号機(1927年製)が大迫力で出迎えてくれた。が、どうみてもこのSL、傾いている。

SLに連結されている古い客車の中に入ると中は真っ暗。

フラッシュをたけば何か写るかと思いカメラのシャッターを押すと、腰を抜かしそうになった。(とっても怖い写真が撮れました。怖がりの人は一番下の写真は見ないようにしてください)。

電気はつかないのですか?と聞くと、市が財政破綻して以来、電気は切られてます、とのこと。

大事な展示品である過去の駅名プレートを収めたガラスケースの上にポタポタ雨漏りが。

展示品のいくつかはこれから売却され、市の赤字の穴埋めに使われる貴重なものだそうで、暗い気持ちになった。

こんなホラーな博物館は初めてであった。

というか、ホラーな博物館ではない、真面目な博物館なのに、ホラーな博物館になってしまっているのは痛ましい限りだ。

市職員はじめ懸命に努力しているようなので、なんとか夕張の立て直しに力になりたいものである。



写真
安平町立鉄道資料館

夕張鉄道SL14号機。左に傾いている

客車内 フラッシュをたく前



フラッシュをたいてみたら・・・