1月21日〜27日

今週は、先週に引き続き忙しく、土曜日までみっちり夜中まで働いた。
さすがに疲れがでて、ストレスも溜まっている感じがする。you-tubeの一人カラオケで解消をしようとするが、なかなか、却って侘しさが募る。

よく言われるが、忙しい、という字は心を亡くす、と書くと。本当にそのとおりだな、と感じる。
少し精神的に体制を立て直すことが必要かもしれない。
毎週通っていたジムはすっかりご無沙汰だし、研究も進んでいるとは言えない。ただ2月中旬まではこの調子だろう。

毎日夢を見る。結構突拍子もない夢ばかりで、面白い。夢日記を枕元に置いているが、目覚まし時計を止めているあいだにもう忘れてしまうのがとても残念。考えてみれば、旅行の夢が多いかも。行けない現実のストレスを夢で解消しているのかもしれない。

今日は久々に映画を見に行った。ソ連が生んだ巨匠 タルコフスキーの「僕の村は戦場だった」。
モノクロの映画だったが、平和なころの主人公の少年と母との暮らしの映像から一気に戦争のシーンへ。
母を殺されたあと、復讐に燃える少年、そして、最後は彼も殺されてしまう、というなんとも救いのない映画であったが、そもそも戦争に救いなどないのだろう。ところどころに挿入された少年と母の平和な楽しい時間の映像は実に美しく、そして切ない。

そういえば、先月読み終えた、永田和宏「歌に私は泣くだらう」の感傷をまだ引きずっている。

妻が乳がんを宣告された夫の混乱と、術後に訪れた妻の精神的混乱を描く。
相聞歌で有名な歌人夫妻にこんなに壮絶な葛藤があったとは知らなかった。愛情と憎しみは紙一重だ。

「手をのべて あなたとあなたに触れたきに 息が足りない この世の息が」という妻の辞世の歌に、激しい葛藤のあとにたどり着いた夫妻の心の平安が見て取れる。

自分の死後の夫を思って詠まれた数々の歌と、泣いたり物を投げたり取り乱す自分のあからさまな姿も含めて描ききった著者の姿勢に深い感動を覚えた。

島尾敏雄の「死の棘」を思い出しながら読んだが、それ以上に壮絶な物語だった。