3月19日〜3月31日 ロシアから帰って小樽そして家族との日々

ロシアから帰ってきたこの2週間はめまぐるしく変わる日々。

19日は池田に出張。池田町民の方々と町の未来について語るとともに、大学が何ができるかを語り合う「フューチャーワークショップ 未来予想図」に参加した。中学生から80歳代のお年寄りまで50人あまりが集合。大学からの問題提起に対して、町の人たちが明るい未来、暗い未来、こうしたい未来について語り合う。中でも中学生達には感銘を受けた。街の未来をどうしたいか、しっかり考えている。何か、知的にハングリーな状態。こういう真っ直ぐで素直な子供たちに知的な刺激を与え続けることができたら、きっと素晴らしい、何かを変えることができるような人に育つような気がする。私もいくつかアイデアを出してみたが、こんなイベントは一回限りではなく、持続的なものになってこそ意味がある。大学側の本気度が問われる。

20日は、その前日に春休みを利用して札幌入りした妻子を連れて吹雪の中を小樽観光。総合博物館、日本郵船と見て、かもめやをのぞいてみると定休日、仕方がないので向かいのシロクマ食堂でランチを食べ、村松友視の文庫本「海猫屋の客」を小脇に抱えて喫茶「海猫屋」に入ってみる。小粋な感じの女店員さんに「この小説のモデルは本当にいるの?」と聞くと、少し誇らしげに「マスターですよ。村松先生にもいろいろお世話になって」との返事。そうなんだ、ここがモデルなんだ、としげしげと店を見渡した。その後、吹雪がすごくなり早々に小樽を後にした。

27-28の週末はどこかに出かけようとしたのを取りやめて、大学病院のレストランでランチを食べたり、札幌ファクトリーでジンギスカンを食べ、そのまま歩いてイトーヨーカドーに行って買い物したり、kitharaホールでピアノを聴いたり、という時間を過ごす。久しぶりの家族一緒の1週間。25日に家族が帰ったあと、ガランとした家に帰宅したときは流石に寂しく、やっぱり家族はいいな、と思う。

とは言っても翌日から私も東京出張、札幌に戻ってその二日後にまたまた東京と慌ただしい。その度に鎌倉の自宅に帰ったが、札幌も好きだがやはり鎌倉はいいなあ、家族と暮らせるのはいいなあ、とつくづく思う。

札幌に一人戻って改めてひとり寝の床の冷たさを感じる日々だ。

新学期で山のような仕事。31日も真夜中まで研究室にこもって仕事。この先の仕事を考えると逃げ出したくなるよ。