4月8日〜15日 喜んだり、落ち込んだり

いよいよ新学期で大学も忙しくなってきた。この週のメインイベントは、私の講義。
もちろん講演なら数多くこなしてきたし、客員や非常勤として大学での講義の経験はないわけではないが、自分が主宰するシリーズとしての講義は初めてで緊張する。

しかし、いつもながら、どれだけ準備しても100点満点の講義はてきないものだなあ、とつくづく思う。

学生に講義終了後、感想レポートを書いてもらったが、励まされるやら、反省するやら。遅咲き中年教員としてはこれから努力してますます講義の質を上げていきたい。

そのときどきの学生にとっては講義は一回きり。教育する側は何回もチャンスがあるが、受ける側は一回きり。緊張感をもって臨みたいものだ。

万を持して準備した初回の講義も終わったので、土曜日は小樽にショートトリップ。「小樽ぴざはうす」でイタリア仕込みのもっちりピザを楽しんだあと、「かもめや」で女将さんとお茶をのみながらの会話。本当に小樽は私に生気を与えてくれる街だとつくづく思う。

自分へのご褒美の土曜日が過ぎ、日曜日は早朝から深夜まで研究室にこもって働いた。

今しかできないこと、今自分に期待されているもの、にしっかり取り組んでいきたい。

日々を大切に積み重ねること、それが一生である。

「定命」。人がそれぞれ、生まれながらに持っている使命と寿命。救われるも、救われないも、それは天からの定めであり、自分としては日々を大切に生きていくしかない。何が起こっても、ジタバタしたくない。定められた寿命がある限りどんなことがあっても人は生き、尽きれば死ぬ。それだけのことだ。

大学構内の雪も大分少なくなってきたが、まだ朝晩のストーブの火は消せない。早く春が来て欲しいものだ。