11月23日まで 小樽、東京、京都、鎌倉、そして小樽

目が回るような忙しさで、日記まで手が回らず、これでは週間日記ではなく月間日記だ。

フィンランドの大学の先生方にレクチャーしたと思ったら東京に出向いて会議と講演。

札幌へ取って返してロシアから10人の科学者を招いてシンポジウム。

その前日はロシアの先生方を車に乗せて余市と小樽に観光案内。

生まれて初めて10人乗りのでかいワゴンを運転したが、内輪差がすごくて冷や冷やした。

それにしてもニッカの余市工場はすごかったな。

いろいろなウィスキーを試飲できるのだ。

ハンドルを握っていたので飲めなかったが、においを嗅いでいるだけで芳醇な、何ともいえない風味がする。

飲んでもいないのにすっかりウィスキーのファンになってしまった。

札幌に戻り、バーで試してみたが、ウィスキーってこんなにすばらしいものだったのだ、と今更ながら気づいた。

もう水割りなんか頼まない。

そうこうしているうちに、東京で週末、二つの学会を渡り歩いたあと、大阪に向かう。

実家で一泊した後、京都大学で2日間会議、五条の町屋のような旅館で過ごす。

会議前に清水に立ち寄り、三年坂、二年坂高台寺から大好きな黒塀横丁を散策する。

学生時代、アルバイトしていたギャラリーに立ち寄り、十五年ぶりにオーナーと再会。

下宿は残っていたが、よく通った定食屋は駐車場になっていた。

時間は巡るのだ。

そして、今、この日記を小樽で書いている。

何十年ぶりかで町の銭湯に行き、手足を思い切り伸ばした。

ささやかな変化だが、嬉しくて嬉しくて仕方がない自分がいる。