新年度

4月に入っても雪が降ったり氷点下になったりしながらも少しずつ雪が少なくなり、雪靴もしまいこんだ。まだ朝晩のストーブは健在だが。新入生たちと彼らを誘うサークルの先輩たちで大学構内も遅くまでにぎわっている。

週末、父の誕生日に会わせて大阪の自宅に行った。日中、小樽で過ごした後、格安のピーチ航空で夕方の飛行機で関西空港へ。自宅に帰って夕食をとり、高校時代の友人宅を訪ねる。何年ぶりだろうか。何故会いに行ったのか、理由はない、ただ、顔を見て元気がどうか、確かめたくなったのだった。

翌朝、蕎原という山の中にある温泉「ほの字の里」に朝食と朝風呂を浴びに出かけた。露天風呂から桜が見えた。盛りをすぎて少し散りかけていたが、十分見ごたえがあった。

老父、母と一緒に朝粥を食べる。

桜やもくれんが咲く周囲を、いろいろ話しながら一緒に歩く。

ときどき写真を撮る。この写真が、いつか「あのときの一枚」になるのだろう。

このあたりの住民がハレの日に行く定番、「レストラン日本」に30年ぶりで訪問、ランチを食べた。

父と堅く握手して、うららかな春の日差しが差す関西空港から飛び立ち、新千歳に降り立つと吹雪。北国の春の遠さに、一瞬気が重くなった。