不思議な夢
先日のこと。ある大学の記念パーティーに招待されていて、はがきで出席の予定と伝えていたが、式典前日風邪を引いてしまい、当日である翌日の日曜日のパーティー欠席を決意して床に就いた。週末ゆえ、私の欠席を伝えられないことが気がかりだった。
その夜、夢を見た。
夢の中でその大学の学長先生に会ったので、「先日は招待いただいたパーティーに欠席してしまい大変失礼しました」と詫びた。
すると学長が、「いいんですよ。あの日の朝あなたが私の夢に出てこられて、今日は行けなくなりました、とおっしゃいましたので」と答え、私は安堵した、ざっとそんな夢だった。
目が覚めた後も、「ちゃんと伝わったようで良かった」、と寝ぼけた頭で考えていた。
あれは夢だったのだ、とハッと思い当たったのはしばらく経ってからだった。
妻に話すと、「あなたはホントに自分に都合の良い夢をみるのね」と笑っていた。
入れ子になった複雑で不思議な夢。今度学長先生に会った時に確かめたいような、確かめたくないような。