子供ホスピス
日比谷図書館で、作家の高橋源一郎氏を囲んで、氏の英国子供ホスピス見学体験を聞きながら、日本の子供ホスピスのあり方について考えを巡らせる。医療関係者を中心に15人くらいでのディスカッション。
「ここは死ぬ場所でなく、よりよく生きる場所」
「ここに来た子供たちは必ず聞く。「私は死ぬの?」と。その問いを絶対ごまかしてはいけない。答えをもらった子供は二度と問いを発することはない。それは大人を苦しめることになると知っているから。子供たちは大人より賢い」
「アニマルセラピーにやって来る動物たちも、捨てられた動物たちだった。人間不信に固まった動物たちが、逆に子供たちに癒されている」
「子供ホスピスは社会のお荷物ではない。周りの人間に勇気と優しさを与える場所である」
重い言葉の数々に胸を刺し抜かれて、しばらく茫然とした。