日本死の臨床研究会

今日高崎で開かれた「日本死の臨床研究会関東支部研究会」のテーマは、「子供の死、大人の死」。

 いつもこの会に参加して、ターミナルケアに取り組んでいる方々の熱意に頭が下がるとともに、現場が抱える悩みの深さにおののく。
死期が近い子供たちが「家族と自宅で過ごす」ことのメリットの大きさと、しかし医療現場においてそれを実現することがいかに難しいか、よく理解できた。
 
今日のセミナーで拾った珠玉の言葉を思い出してみると、
〇逝こうとする子供たちは、残される者たちに何らかのテーマを残していくように思うんですね。
〇亡くなる前にAちゃんは自宅に帰り、お父さんとお母さんと一緒に川の字で寝ました。こんな思い出が物語として、残された者たちを支えていくんだと思います。
〇子供の死にどう向き合うかは、私たち自身の生き方を問うことでもあるんです。

講演者が涙で声が詰まり、少し中断すると、会場から「頑張れ」という声なき声が聞こえるよう。会場も涙を流しながら耳を傾ける。
重い課題だががんばって往復6時間かけて鎌倉から高崎まで行って良かった。