バッハを聴きに行く
最近バッハにすっかりハマっている。
風呂に入りながらブランデンブルク協奏曲。
寝室でG線上のアリア。
そして休日は朝からトッカータとフーガ。
家族は辟易しているが止められない。
そんなわけで、昨日の新聞で偶然、今日の午後みなとみらいでバッハのバイオリンコンサートがあることを知り、チケットを手配した。来週からの大学の講義準備もできていないというのに。
ところが昨夜は残業を終えて帰宅したのが午前4時。
みなとみらいホールでの小笠原伸子さんの無伴奏バイオリン楽曲コンサート。曲の始まりをワクワクしながら待っていたのもつかの間、曲が始まるとあっという間に眠り姫の誘惑に落ち、夢の世界へ落ちて行った。
拍手が起こり、ハッと我に帰ること三回。あっという間に前半終了で休憩になった。
これはいかん、と態勢を立て直すべくロビーでブラックコーヒーを飲みに出たが、実に気持ちいい。
これまでコンサートで寝てしまうと、「あーあ、寝ちゃった。何のために高いお金を払ってきたのだろう」と激しく後悔するのだが、何故か今日は違うぞ。
後悔どころか、すっきり、とっても幸せな気分なのだ。夢の中でもコンサートが続いていたような、そんな気分だ。
そもそもバッハの曲は神様に捧げられた教会音楽だからかな、とか、いろいろ考えたが、とっても幸せそうに、楽しそうにバイオリンを奏でている小笠原女史のオーラのせいか、と考えると妙に納得した。
後半はばっちり目を覚まし、アンコールまで全曲バッハの無伴奏バイオリンを堪能した。
今夜も夢でコンサートの続きを見れるといいのだけれど。