バイカル湖との再会

私たちの会議も無事終わり、ホテルに戻る道は、前日と打って変わって素晴らしい快晴だった。

時間があったので博物館に立ち寄り、4月に来た時に出会ったバイカルアザラシ君に再会する。お腹を上にして泳いでみたり、水槽中に置かれている鉄の輪をくぐる芸当をしてみたり、水槽のガラス越しに起立したようにして私に相対し、じっとこっちを見つめたり本当に愛らしい。

博物館前のバス停ではも何人かの地元に方がバス待ちしていた。

4月には氷結していたバイカルだが、今回は本当に明るい。昨日の雨景色に比べると今日の湖の表情は一変している。

イカルの反対側の湖岸は、2000メートル級のヤブロノーヴィー山脈の山々が何層にも連なる。その向こうはモンゴルだ。

夕方、ホテルのテラスから暮れなずむ夕日を眺めた。

夕日は湖西岸の山の向こうにゆるゆると落ちていき、その後、湖一面が夕日の残照を浴びて静かに輝き、だんだんと溶けてなくなるように、夜の帳が湖面をおおって行く。

写真 上 バイカル湖
   中 バス停「博物館前」でバスを待つ人たち
   中 バイカル夕景
   下 朝焼けのリストピャンカ港