虹が見える
アフガニスタンに出張したのは、もう何年前のことだろうか。
パキスタンのイスラマバードから、国連が運用する飛行機で首都カブール入り、そして、南の都市、カンダハルへ。
2週間の、危険だったが私の人生の中では最も印象的な旅。
いろいろなことを教えてくれた旅。
久しぶりにアルバムを紐解いてみると、良い写真がいくつか見つかったので、載せておきたい。
ひとつは、カブール近郊の女子高校。
タリバン政権時代は禁止されていた女子が教育を受けることは禁止されていたので、ここで勉強している女性たちは、先生も含めて、本当に生き生きしていた。
颯爽として歩く彼女たちの背後には、破壊された廃墟がある。そして、ゲリラ掃討のため、焼きつくされたはげ山がそびえる。
学校を一歩出れば、一番下の写真のような、一面の破壊された建物ばかり。
そんな中で、この学校だけが生き生きして、校庭には花が植えられていた。
光の加減かな、虹が見えるのも嬉しい。
彼女たちは今、どうしているのか。
治安悪化が伝えられる今、気がかりでならない。