親の背中

思春期を迎えた息子は生意気盛り。これが反抗期か、と思う。
考えてみれば、私にも反抗期はあった。が、表立って親に示すことはなかったと思う。

私が高校生のころ、母は校内暴力の吹き荒れる中学校の管理職。いつもボロボロになりながら、朝早くから夜遅くまで働いていた。日曜日も家庭訪問や、家出した生徒を探しに駆けずり回っていた。

そんな親を見ていたから、反抗期どころではなかったのだろう。

「親の背をみて子は育つ」としみじみ思う。

ある時、我が家の教育のモットーを問われてこう答えたら、あとで妻に「大した自信ねえ」と呆れられたのだが。

懸命に仕事に取り組む姿を息子に見せられるよう、頑張らねば。