雑感

NHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」を観て

重いので関心のない方、気分が塞いでいる方は読まないで下さい。あと、ネタバレが嫌な方も。 体調不良で久しぶりの自宅で過ごした休日、溜まったテレビの録画を見て衝撃を受けたのがこの番組。難病に陥った通訳の女性が、日々の苦しみ、オムツ換えなどを生涯…

強風の飛行機の中で

ロシア出張に行くために札幌から成田に向かった13日は、関東地方で強風が吹き荒れ、我々の乗った飛行機も成田に着陸できない場合は、羽田か中部国際空港に向かう、という条件付だった。 ちらと窓の外を見ると、白い雲が魔法の絨毯のように輝いている。月に何…

去年の連休は・・・

4月末からの世の中はゴールデンウィークであるが、私にとっては今日が初めての休日。 土日も深夜まで働くのが当然、という自転車操業のような環境の中にいると、今日のような偶然の休日は実に罪深いものだということに気付いた。 いったん自転車から降りて…

統計

久しぶりの休日で、今週の新聞に目を通していたら、栃木のクレーン事故で子どもたちが亡くなった記事を目にした。 そして、あることに気づいて衝撃を受けた。 亡くなった子供たちの名前と写真が、掲載されていたのだ。 社会が、喪われた命を悼むとは、こうで…

一本桜

昨夜、終電で真夜中一時過ぎに家に帰る途中、防犯灯に照らされた桜並木を見ると、満開になっていた。土日もなく働き続けている今、素晴らしい桜をゆっくり楽しむ時間がないのが本当に惜しい。 今朝、目覚まし時計にたたき起こされ、半ば朦朧としながら寝室の…

何でもない日々

今日は久しぶりに早く帰宅できた。忙しそうに対策本部内を走り回る同僚たちや、疲れ切った表情でうとうとしている上司を尻目に、「お先に」とも言わず、黙って抜けてきた。 一応、自分の担当のところが片付いたせいだが、担当によっては昨夜一睡もせずに仕事…

ゴルトベルク変奏曲

何気なく聞き流していた音楽が、突然胸に響く、という体験は初めてだった。 入浴しながらクラッシックを聞き、かつ好きな本を読む、というのが最近の私のリフレッシュ。この30分のために生きていると言っても良い毎日になってきた。 終電帰りが続く最近の…

日めくりカレンダー

人というのは、生まれた時に、一生分、ただし残り日数のわからない日めくりカレンダーを与えられて、それをめくっていくようなもの、という例えを昔誰かに聞いたことがある。 今朝、今日の分をめくってみたが、明日の分をめくれるかどうか、誰にも解らない。…

何とかならない?

うちのオフィスの若い女性職員のところに、今日も隣の課で働く友人の女性がやってきた。 「今日はどこのお弁当にしようか」 と楽しそうに話しながら部屋から出ていく。 しばらくして戻ってきた2人。オフィスの打ち合わせスペースでコンビニ弁当を広げ、しば…

そう言えば成人式は1週間前だった

気が付くと成人式って1週間前に終わっていた。 毎年、「荒れる成人式」と報道されるけど今年はどうだったのだろうか。 25年前になるが、私は自分の成人式に出なかった。 当時、学生。「親のスネかじりのうちは成人ではない」という理屈だった。 私の欠席…

20年

先月の勤労感謝の日に前後して、職場で永年勤続表彰を受けた。 同じところに長く勤め続けることは果たして良いことなのか(他所で仕事できないだけ?)と言う気もするが、なんせ明治創業の古い会社なので・・・ それにしても20年かあ。言われて初めて気づく…

つながり

先週末、仕事で、といっても一聴衆として参加したシンポジウム。 シンポジストの1人として、宇宙飛行士の毛利衛さんが参加しておられた。 シンポジウムの最初は毛利さんの短い基調講演。これまで何回も毛利さんの講演は聞いたのだけれど、今回は特に印象に…

三人展「つながる心」

入社したばかりの頃、S先輩には随分しごかれ、随分お世話になった。いろいろ分からない事を教えてもらった。よく飲んだ。納得行かない事があると食ってかかる私をおおらかに受け止めてくれた。 それから10年以上たった3年前のある日。長くSさんは悪性の…

スーザン・ボイルの歌声に魅せられる

英字新聞を読んでいたら、スーザン・ボイル(Susan Boyle)なる英国の新人歌手の 『 I Dreamed a Dream(夢破れて)』 が、発売第1週に41万枚以上を売り上げて英国ヒットチャートの1位に駆け上がり、デビューアルバムの最速セールス記録を塗り替えた、との記…

オバマ大統領の演説批判への違和感

オバマ大統領ノーベル平和賞授賞式での演説で、武力行使を肯定し、戦争にも「良い戦争」があるとの趣旨の演説を行い、日本の被爆地の関係者に波紋を広げている旨の報道がされている。 演説の原文を見なければわからないが、そんな切り口で報道されることには…

ドラマ「外事警察」にハマる

モスクワでも毎週土曜日に放送されているNHKの「外事警察」にハマっている。こんなに面白いサスペンスドラマは久しぶりだ。ドラマのような派手さはないにしても、実際の公安警察の活動にも、捜査機密費で運営される「協力者」がいて、盗聴、尾行、潜入等…

 モスクワにいる、ということ

夕方四時半。東京に電話すると、「打ち合わせ中です」と言われたので、終わったら電話ください、と言って電話を切った。日本時間は午後10時半のはず。東京は大変だな、と思いながら電話を待つがいっこうにかかってこない。そのまま夜9時ごろに退社。どう…

 24年前のあの日

2週間前の12日、日本のテレビニュースを見てある感慨にふけった。520人が亡くなった日航機墜落事故から24年。大学二年だった私は、船員としてアルバイトしていた瀬戸内海の関西汽船のフェリーで大阪港での出港準備中だった。船室のテレビニュースで…

居酒屋タクシー問題

最近マスコミに登場しだした、「居酒屋タクシー」なる言葉。公務員が帰宅時にタクシーからビールやおつまみを振舞われることが物議をかもしている。金品をもらったりしていた輩もいるらしいからこれは論外としても、「運転手からビールやつまみをもらった職…